国内外から多くの観光客を集める長崎県佐世保市の大型テーマパーク・ハウステンボスの経営ノウハウを学ぼう-と、鳥取市や鳥取商工会議所などによる「鳥取市ハウステンボス研究会」が7月23日(月)、発足しました。ハウステンボスの視察などを通じ、年内にも鳥取市の観光や地域づくりの推進方針、地場産品の販路拡大策などをまとめることにしています。

 ハウステンボスは平成4年に開園し、古いオランダの街並みを再現した大型テーマパークとして全国の注目を集めましたが、バブル崩壊による経済の低迷もあって開園から18年連続の赤字経営が続いていました。そのハウステンボスを大手旅行会社のHISが平成22年から経営を引き受け、同社会長の澤田秀雄氏が社長に就任。数々の改善策を講じた結果、国内外からの観光客が増加し、23年9月期には黒字に転換しています。

 研究会の設置は、鳥取市の誘致企業でLEDの開発、販売を手掛けるジーニア&アーレイ㈱の畑宏芳社長が澤田社長と懇意なことから話が進み、鳥取市のほかに同社、鳥取商工会議所、鳥取市観光コンベンション協会、鳥取いなば農業協同組合、鳥取県漁業協同組合が会員に加わっています。

 鳥取市本町3丁目の鳥取商工会議所で行われた発足式では、竹内功市長が「民間ベースの発想で新たな可能性の研究をスタートさせたい」とあいさつ。研究会の会長に畑社長を選出し、今後の取り組みなどを決めました。

 研究会では、ハウステンボスの視察も含めて年内をめどに観光客の誘客促進や地域づくりなどの施策をまとめることにしていますが、当面の取り組みとして澤田社長を招いてのビジネス講演会開催やハウステンボス内での砂像制作、観光・グルメイベントの開催を目指すことにしています。

 発足式のあと、ハウステンボス㈱事業開発室長の早坂昌彦氏が「持続可能な千年の街を目指す ハウステンボスの新たな挑戦」をテーマに講演し、観光客を呼び込む同社の取り組みを紹介しました。


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