鳥取商工会議所提唱「日本一の砂時計」試作機お披露目
鳥取商工会議所が実現を目指している「日本一の砂時計」の試作機のお披露目式が5月25日(水)、鳥取市本町3丁目の当所ビル1階の展示スペースで行われ、報道機関や関係者に公開されました。3カ月程度展示し、来場者を対象に感想やデザイン性などに関するアンケートを行い、実物設置に向けて機運を盛り上げることにしています。
「日本一の砂時計」は、日本一の鳥取砂丘にふさわしい観光の目玉づくりとして構想され、県立美術館の県都への建設や足湯の設置など当所が提唱する7つの重点プロジェクトの一つとなっています。
当所ではこの構想の実現を目指すため、2014年2月に砂時計プロジェクト(リーダー・安田晴雄副会頭、13人)を設置。現時点で日本一を誇る島根県大田市仁摩町の仁摩サンドミュージアムにある全長5.2㍍の砂時計(本体部分)を上回るスケールを念頭に、砂時計のデザインや構造、設置場所などについて検討を重ねてきました。
この結果、砂時計の本体部分を全長6㍍、砂時計を支える構造部分を高さ8㍍に設計。デザインは鳥取市の夏祭りを代表する鳥取しゃんしゃん祭に使われるしゃんしゃん傘をイメージし、1時間で180度回転する「1時間計」の仕様としています。実現すれば年に1回だけ回転する「1年計」の仁摩町の砂時計を大きさ、回転数ともに上回ることになります。
完成した試作機は実物のほぼ4分の1の大きさで、砂時計部分は全長1.96㍍、構造部分は高さ2.38㍍、奥行き1㍍、重さ1.2㌧となっています。試作機はプロジェクトメンバーでもある㈱鳥取メカシステム(林正人社長)が製作、外装のデザインは㈲大文字広告社(中川貴禎社長)が担当しました。
午前10時30分から行われたお披露目式では、藤縄匡伸会頭が「日本一の砂丘の街でありながら、日本一の砂時計は島根県にある。鳥取県人として許しておけるかというのが日本一の砂時計の原点」と話し、7つのプロジェクトの最重点項目の一つとして実現を目指す考えを披露。リーダーの安田副会頭も実物や試作機の仕様などを解説しながら「実物を造るには3億円程度かかるとみており、国や鳥取県、鳥取市の力を借りながら市民のみなさんの浄財で何とかならないかと考えている。特殊な砂時計本体以外は地元の企業で完成させたい」と意気込みをみせていました。
当所では、鳥取駅前周辺を候補地として今後も県や鳥取市など関係機関と協議を重ね、デザインや仕様について市民の意見も聞きながら実現を目指すことにしています。
なお、試作機の設置場所にはアンケート用紙を置いていますので、ご来場のみなさまのご協力をお願いいたします。