鳥取商工会議所観光・交通部会(澤耕司部会長)は1月22日(水)、40年ぶりの利用者増で業界から注目を集める北海道・十勝バス㈱の野村文吾代表取締役社長を講師に招き、鳥取市本町3丁目の当所ビル大会議室でセミナー講演会を開きました。

野村社長は平成10年、廃業を決めた先代の父から事業を引き継ぐことを決意して同社に入社。車社会の到来と過疎化や少子高齢化で利用客が減少の一途をたどる中、社員との葛藤を乗り越えてバス事業者としての進む道を探り、生活路線沿線の住宅を個別訪問するなど独自の営業を展開。「バス事業で利用客を増やすのは無理」といわれた業界の常識を覆し、平成23年に40年ぶりの利用客増を達成しました。

講演の中で野村社長は「父から何も教えてもらえない中、先輩から『社員を大事にしろ』と諭され、自分を脇に置く大切さを知った。燃料の高騰時には社員とともに営業力の強化に取り組み、一つの停留所に絞って個別訪問を始めた」と振り返り、「取り組みは小さく始めることが大事」と指摘しました。

同社はこのほか、利用客を増やすために路線沿線の病院や銀行、スーパーなどの場所を印刷した目的提案型の時刻表を作成するなど、アイデアを生かした営業を展開しており、奇跡の復活劇がミュージカルとなって公演されています。

講演会には交通や観光関係の約70人が参加し、野村社長のパワフルな経営論に聴き入っていました。


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