新年あけましておめでとうございます。

皆さま方におかれましては、新しい年をお健やかにお迎えになられたことと謹んでお慶び申し上げます。
昨年は豪雪に始まり、東日本大震災・福島原発事故、タイの大洪水など、国内外で未曾有の災害に見舞われ、さらに歴史的な円高によって生産拠点の海外シフトが加速し、日本経済はかつてない試練の場に立たされました。
こうした中、鳥取市のみならず鳥取県の中核企業として県内経済をけん引してきた三洋電機コンシューマエレクトロニクス(株)(旧・鳥取三洋電機㈱)が、世界戦略をにらむパナソニックとの統合によって大幅に事業を縮小することとなりました。鳥取市の誘致企業として半世紀近い歴史を持つ大企業だけに、離職者の皆さまの今後を含め、地域経済への影響は計り知れないものがあります。
地域の総合経済団体である鳥取商工会議所としましても、鳥取県、鳥取市、金融機関等と連携を密にし、直接的な影響を受ける離職者の雇用確保や下請・関連企業対策はもとより、間接的な影響が懸念される地域産業全体の支援に全力を挙げる考えです。
そのために経営相談活動をいっそう強化し、雇用の受け皿となる会員事業所の仕事づくりに向け、経営革新や起業・創業の支援、さらには関西圏の商工会議所との交流を積極的に進めてまいります。皆さまのご協力をお願いいたします。
幸いに、一部未開通部分がある鳥取自動車道の工事も24年度中の全線開通を目指して順調に進んでいるほか、山陰自動車道、鳥取豊岡宮津道路の整備も順次進展しています。世界登録された山陰海岸ジオパークや4月に開館する「砂の美術館」を起爆剤として、観光客の積極的な誘致にも取り組んでいきたいと考えています。
鳥取市においては、懸案だった鳥取環境大学の公立化が決まり、全国から大勢の学生が集まるものと期待されます。また、市庁舎問題も大詰めを迎えることになります。
鳥取市の将来を見据えた最善の結論が出ることを、心から願うものであります。そして新しい年を、試練を乗り越え、新たな一
歩を踏み出す年にしたいものと思っています。
最後になりますが、会員、市民の皆さまのますますのご隆盛とご多幸をお祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。
平成二十四年正月


会議所への入会

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