北前船寄港地フォーラムin大連に参加しました
江戸時代から明治にかけて、関西と北海道を結んだ商船「北前船」の寄港地関係者が一堂に集う「北前船寄港地フォーラム」(主催:(一社)北前船交流拡大機構)が5月26日(土)から2日間、中華人民共和国・大連市の中国大連フラマホテルなどで開かれました。
同フォーラムは昨年鳥取市でも開催され、第23回の今回は初の海外開催で、日本側から700人、中国側から300人の自治体・観光関係者らが参加しました。
開幕式では、地元大連市の譚成旭市長や北前船寄港地フォーラム・議長の石川好氏らがあいさつしました。石川氏は「中国では「一帯一路」構想が提唱されているが、このフォーラムは「一帯一路」構想に繋がるものだと思っている」と話し、日中の交流拡大に向けた大きな期待を強調しました。
続いて基調講演では、「協力による中日地方都市観光協力共同体の構築」と題し、中国観光研究院院長の戴斌院長ら6人が発表しました。戴氏は、日中両国の共通点や共通認識、人的交流など実例を交えて紹介し、「日中双方の交流が今後の発展には不可欠であり、更なる活力が生まれることを強く望む」と力を込めて発表しました。
その後開催されたエクスカーションでは、旅順観光コースに参加し、日露戦争の激戦地となった「東鶏冠山」や「二○三高地」のほか、今は博物館となった関東軍司令部などを見学しました。
このフォーラムが開催される2日前の5月24日(木)には、日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船の寄港地・船首集落~」に鳥取市を含めた27の地域が追加登録され、38の都市・地域に拡大されました。
今後は、認定されたことだけで終わることなく、観光商品など地域に根差すものとして醸成させることが重要となります。寄港地や関係地域などが連携・交流し、国家間で草の根からの交流が生まれることを期待しています。